家賃が払えない・・・滞納するとどうなる?

2024.10.11

「家賃の支払いを忘れてしまった」「口座の残高不足で引き落されなかった」など、

万が一、家賃を滞納してしまった場合、どのようなことが起こるのでしょうか?

 

一度滞納してしまったからといって、翌日から住めなくなるという訳ではありませんが、

管理会社や大家さんに連絡をしないまま家賃を滞納し続けると、契約解除の可能性もあります。

今回はそのリスクや、家賃滞納時の一般的な流れを解説します!

 

強制退去の可能性もある

 家賃を滞納してしまうと、支払いの遅延に対して延滞損害金が発生します。

これは、大家さんや管理会社から請求があった場合に支払わなければなりません。

 

すぐに裁判沙汰や強制退去とはならないものの、目安として3ヵ月以上家賃を滞納し、

「内容証明郵便」などに記載の支払期日までに滞納分を支払わないと、強制退去になる可能性が高いです。

 

では、家賃を滞納してから、強制退去になるまではどのような手順を踏むのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

 

滞納翌日~1ヵ月以内

保証会社や管理会社、大家さんから、入居者へ電話や郵送などによる家賃支払いの確認が行われます。

うっかり支払いを忘れてしまった場合は、この段階で迅速に対応しましょう。

 

また、賃貸物件では保証会社を利用するケースが多く、家賃の滞納が起きた場合には、

保証会社が入居者の代わりに大家さんへ費用の立て替えを行ってくれます。

 

滞納1ヵ月~2ヵ月以内

連帯保証人がいる場合、連帯保証人に対して滞納の連絡がいくのはこのタイミングが多いです。

連帯保証人は借主と同じ債務を負っていることから、代わりに家賃を払う義務が生じます。

また、連帯保証人から借主に支払いを催促してもらい、早期解決を図る目的もあります。

 

滞納3ヵ月

督促のあとも家賃の滞納が続くと、内容証明郵便にて賃貸借契約の解除通知が送付されるのが一般的です。

これは、借主に解除通知が送られたことを証明する郵便方法のため「通知は届いていない」とごまかすことはできません。

 

滞納4ヵ月~

ここまで滞納が続き、未払い家賃の支払いが行われない場合は、

保証会社から大家さんに、家賃回収、強制退去に向けた法的なご案内が進んでいます。

大家さんが裁判で勝訴して、それでも退去しないと強制執行の裁判が行われます。

 

保証会社の契約がない場合は、裁判の費用負担は大家さんであるうえに時間もかかります・・・

大家さんによっては、未払い家賃の回収は諦めて、

話し合いで退去に合意してもらう「任意による退去」という方法を取るケースもあります。

 

保証会社契約がある場合は更にリスクがある

■信用情報に傷がつき、今後の審査関係が通りにくくなる

 一般的に「ブラックリストに載る」と言われているもので、自分の信用情報に滞納の履歴があったことが記載されます。

こうなると、クレジットカードやローンの審査に落ちたり、生活に悪影響が生じる可能性があります。

 

■賃貸物件の審査にも影響する

 信用情報に延滞記録があると、賃貸物件の入居審査にも影響が出ます。

保証会社の審査に通らなければ、借りられる物件が限られてしまうため、今後の生活で困る場面があるでしょう。

 

■延滞損害金を請求される可能性がある

 家賃を滞納した場合、遅延損害金を請求される可能性があります。

延滞損害金の利率の上限は14.6%と法律で定められていて、14.6%以下であれば貸主が利率を決めることができます。

ただし、契約で特に定められていなければ年利率3%までと決まっています。

 

滞納してしまったときにすべきこと

滞納発生から強制退去までは、

大家さんや管理会社からの連絡に対して、借主が回答しなかった場合の手順となります。

 

万が一、家賃の支払いが遅れてしまう恐れがあるときは

その段階で大家さんや管理会社へ連絡し、誠実に対応することが大切です。

事情を丁寧に説明すれば、分割払いで応じてもらえるケースもありますので「何も言わずに滞納する」ことがないようにしましょう。

 

まとめ

 督促から強制退去となるまでの解説通り、家賃を滞納して良いことは一つもありません!

毎月の家賃の支払いに無理がないように、収入に見合った物件を選ぶことも大切です。

お部屋探しの段階から、無理のない計画を立てるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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