マイホーム購入の時に知っておきたい【用途地域】について!

2025.2.21

マイホームを検討する中で、不動産情報サイトやチラシなどで【用途地域】という言葉を、目にしたことはありませんか?

 

マイホーム購入の条件として「スーパーの近くがいい」「住宅が密集していないところがいい」など、どのような周辺環境で暮らしていきたいかは人によって希望は様々だと思いますが、この【用途地域】について知っておくことで、実際にマイホームを購入した後も安心して住み続ることができます。

 

早速ご紹介していきます!

 

用途地域とは

用途地域とは、都市計画法に基づいて「その地域にどんな建物なら建てられるのか」を定めたルールです。

つまり、用途地域を知ることで、そこにどんな建物ができてどんな環境になるか、これからどんな暮らしができるのかを想像することができます。

 

用途地域の目的

用途地域が指定されている目的は、簡単にいうと「安全で暮らしやすい街づくり」のためです。

エリアごとに似た種類の土地利用がされることで生活環境や業務の利便が良くなりますが、反対に、異なる種類の土地利用が入っているとお互いの生活環境や業務に支障が出てしまいます。

 

例えば、住宅地に大きな工場ができてしまうと騒音・粉じん・においの被害の点で安全性や、早朝に大型トラックの出入りがあると住み心地が損なわれるかもしれません。

このような事態を防ぐことができるのは、用途地域が整備されているからです◎

 

ただし、日本のすべてのエリアにおいて用途地域が定められているわけではありません。

多くの人が生活している「市街化区域」にのみ設定されていて、快適・安全・住み良く暮らすために、地域の用途や建物に制限をかけているのです。

 

建築物のルール

用途地域ごとに、建築物の「建ぺい率」や「容積率」が定められています。

どちらも建物の広さに影響を与えるポイントなので、用途地域によっては同じ土地の広さでも建てられる住宅の面積に差が出るケースがあります。

 

また、用途地域の種類により、建物の高さにも建築制限がかけられる場合があります。

建物の高さは日当たりや風通しの良し悪しを決める上での大切なポイントともなりますので、種類ごとの特徴を押さえておくと、住んでからの暮らしが見えやすくなります。

 

用途地域は全13種類

用途地域は大きく分けて「住宅系」「商業系」「工業系」の3種類に分けられます。

 

■住宅系:主に住環境を守る地域

■商業系:主に商業などの利便性を確保する地域

■工業系:主に工業の発展や効率を確保するための地域

 

そこからさらに細かく分けられており、合計13種類あります。

ここから、それぞれの特徴や暮らしやすさについて詳しく見ていきましょう!

(ただ、エリアによって必ずしもそのとおりとは限りませんので、あくまで傾向として捉えてみてください)

 

住宅系

マイホームを検討する中でよく目にするのはこの8つの地域かと思いますので、しっかり確認していきましょう!

 

■第一種低層住居専用地域
名前の通り、低層住居のための地域です。建てられる高さは10m~12mに制限されています。
小規模なお店や事務所を兼ねた住宅や、小中学校などが建てられます。制限があるため、一般的なコンビニやスーパーなどの商業施設ではなく、あるとしても個人商店のような形がほとんどです。
庭や駐車場を広めに所有したい方、静かで落ち着いた環境で生活をしたい方におすすめの地域です。

 

■第二種低層住居専用地域
主に低層住居のための地域です。建てられる高さは10m~12mに制限されています。
建物の種類は床面積150㎡までの店舗が可能になるため、コンビニや飲食店を建てることもできます。
そのため閑静な住宅街ながらも、第一種低層住居専用地域に比べると利便性が良くなります。

 

■第一種中高層住居専用地域
中高層住居のための地域です。高さの制限はありません。
病院や幼稚園から大学までの施設、2階建て以内で500㎡以下の一定の店舗(飲食店やスーパーなど)が建てられます。
3階建て以上の中高層マンションが建てられるのに加え、店舗も増えるため活気のある雰囲気になります。

 

■第二種中高層住居専用地域
主に中高層住居のための地域です。第一種中高層専用地域と同様に高さの制限はありません。
病院や幼稚園から大学までの施設のほか、2階建て以内で1500㎡までの店舗や事務所を建てることができるため、利便性を求める方におすすめです。

 

■第一種住居専用地域
高さ制限はなく、住宅以外に3000㎡までの店舗や事務所、ホテルなども建てられます。
大型商業施設も建てられたり、比較的駅に近い場合もあるため生活利便性を重視している方におすすめです。

 

■第二種住居専用地域
高さ制限はなく、第一種住居地域で可能な建物に加えて、カラオケボックスなどの娯楽施設も建てられるため街がより賑やかになります。

 

■準住居地域

住居地域高さ制限はなく、道路沿いに位置し、自動車関連施設と調和した住居環境を保護するための地域です。
国道や幹線道路沿いに指定されることが多いため、車での移動が多い方に向いている地域です。

 

■田園住居地域 
2018年に加わった新しい用途地域です。農業と市街地の共存を図るための地域です 。
住宅や教育施設などに加え、床面積500㎡以下の農産物直売所など、農業の利便増進に必要な店舗・飲食店を建てることが可能です。

 

商業系

■近隣商業地域
近隣住民に対する日用品の供給を行うための地域です。住宅や店舗のほかにも、小規模の工場を建てられます。
生活利便性が高くなる半面、人通りや車通りが増えることで騒がしくなりやすい地域ですが、買い物がしやすく、都心へのアクセスを重視する方に向いているエリアです。

 

■商業地域
おもに市街の中心や主要駅の周辺になり、商業施設が集まることを目的とした地域です。様々な種類の建物が集まるため、どちらかと言えば住環境よりも商環境が優先されています。
騒々しくなりますが、大きな駅や商業施設が近くなるため利便性は高いです。ただし、地価が高く住宅用地の売出しも少ないことから、戸建住宅ではなく利便性の良いエリアでマンションを希望している方に向いています。

 

工業系

■準工業地域
主に軽工業の工場やサービス施設等が立地する地域です。
危険性・環境悪化が大きい工場は建てられませんが、公共施設や教育施設などほとんどの用途の施設を建てることができるため、マンションだけでなく戸建住宅の数も多いエリアです。

 

■工業地域
工業の利便増進を図る地域で、どんな種類の工場でも建てられる地域です。住宅や店舗も建てられますが、学校や病院、ホテルなどは建てられません。
タワーマンションが建築されることも多く、周辺環境をよく見て立地を選び居住する分には大きな問題はないですが、今後なにかしらの工場が建設される可能性もあることを理解しておく必要があります。

 

■工場専用地域

工場のための地域です。用途地域の中で唯一、住居の建設が許可されていません。居住することのできない地域とされ、店舗や教育施設、病院なども建てることはできません。かなりまれな地域で近隣だと京浜工業地帯の湾岸地域などがあります。また川口市でも指定されている地域がわずかにあります。

 

川口市の用途地域について

川口市内の主な都市計画情報は「川口市ホームページ」から確認することができます!

これから住まいや土地の購入を検討している方には、ぜひこの【用途地域】を確認しながら選んでいただきたいです。

 

土地の相談は不動産カエルへ

土地探しは、用途地域をよく理解し、その土地の特徴を把握している専門家にご相談ください。

当社は、地域密着で長年営業してきた実績を活かし、土地探し(物件探し)をバッチリサポートいたします!

エリアごとの特徴やルールを把握して、理想の住まいを実現できる土地を見つけましょう◎

 

 

 

一覧へ戻る