高い?! 初期費用の最低ラインや内訳や相場について
2025.3.7
はじめてのお部屋探しはワクワクするものですよね。一方で、実際に賃貸物件を借りるにはどのくらいお金がかかるのか、初期費用はいつ支払えばいいのか、など不安になる人も多いはず。物件を決めるときは、初期費用の予算から「いくらの家賃の物件に住めるのか?」を把握することも大切です◎
実際に、先日お客様より「他の仲介業者で紹介してもらった物件の初期費用が高く感じています。不動産カエルさんで契約した場合、この物件の初期費用はどのくらいになりますか?」という内容のお問い合わせが寄せられました。このように、初期費用の金額に疑問を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
賃貸物件を借りる時の初期費用は、入居に必要な費用をまとめて一度に支払うため高くなりやすいですが、不動産会社から提示される初期費用には必須の費用と任意の費用がある場合があります。
合計金額だけに注目すると高いと感じ、不信感を抱くかもしれませんが、初期費用の相場やそれぞれの項目について詳しく知ることで納得できるでしょう。早速解説していきます!
初期費用の最低ライン
賃貸アパートやマンションを契約する時の初期費用について、一般的な最低ラインとしては契約時に「退室時のハウスクリーニング代金を1ヶ月分、保証会社の保証料を0.5ヶ月分、最初の日割り賃料を仮に0.5ヶ月分前後、仲介手数料が1ヶ月分、最後に火災保険料やカギ交換費を加えると家賃の4ヶ月分ぐらい、これが最低ラインとして必要となります。 例えば、家賃8万円の物件の場合は約30万円は初期費用として必要になりそうです。
ただし、不動産会社によっては入居時の室内消毒費または害虫駆除代【※このサービスは、不動産会社がお金を頂きならも実施しない事件も多く、借主様にネガティブなイメージを持たれやすいので、不動産カエルではサービスとして商品化しておりません】を必須してくる場合もあります。これについても後半にご説明しますね。
【札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故】ウィキペディアより参照
札幌での大手仲介業者の未実施殺虫スプレーを店内処分したことによる建物爆発事件
初期費用の内訳
【敷金・あるいは退室時クリーニング代金】 目安:家賃0~2ヶ月分 ⇒退去時にクリーニング費用や原状回復費用に充当されます。余った費用は返金されます。 最近は敷金ではなく退室時クリーニング代金として請求されることも増えてきました。 その場合は返金されないのですが、敷金より安い事が一般的です。 【礼金】 目安:家賃0~2ヶ月分 ⇒大家さんへお部屋を借りるお礼として支払うお金になります。そのため返金もありません。 【仲介手数料】 目安:家賃0.5~1ヶ月+消費税 ⇒仲介を行った不動産会社に支払う手数料です。 宅建業法により最大1ヶ月分までとされています。 【前家賃】 目安:家賃1ヶ月分 ⇒入居した月の翌月分の家賃です。 【日割り家賃】 目安:家賃の日割り額 ⇒月の途中から入居する場合の入居日数分の家賃です。 【火災保険料】 目安:2年契約で1.5~2万円 ⇒住宅や家財に何かあった時に補償を受けるための保険加入に必要な費用です。保険会社により料金は異なりますが1.5〜2万円ほどが相場です。 【賃貸保証料】 目安:家賃0.5~1ヶ月 ⇒ほとんどの賃貸物件で保証会社の利用が必須となっています。保証料は保証会社やプランによって異なる場合があります。 【鍵交換費用】 目安:1~3万円 ⇒防犯面から鍵交換を行うことが一般的です。鍵の種類により費用は異なりますが、おおむね1~3万円必要です。 3万円はディンプルキーやダブルロックなどが多いです。
この初期費用に先ほど挙げた「室内消毒費」あるいは「害虫駆除代」が加わっていて、それは必須ではなく任意ですと説明してくださる不動産会社は良心的と言えるでしょう。この「室内消毒費」は大家さんが請求しているのではなく不動産会社が請求しているので、これは大家さんからの必須事項ではありません。
それにも関わらず強制としている不動産会社は要注意です。鍵交換についてもセキュリティ面を考えると推奨されますが、入居者が希望しなければ省けるケースもありますので、どうしても不要だと感じる場合には不動産会社に確認してみてください。
初期費用を抑えたいときのポイント
続いて、初期費用を安く抑える方法です。以下のような物件はコストを抑えることが可能です!
■敷金・礼金が少ない(または0円)の物件を探す
⇒敷金礼金は初期費用の中でも大きな割合を占めていますので、敷金礼金を安く抑えることで初期費用の総額を下げることができます。
■仲介手数料割引(または0円)の物件を探す
⇒仲介手数料無料や半額の物件を探すことも初期費用を抑える有効な手段です。
■フリーレント物件を探す
⇒フリーレントとは入居後の一定期間、家賃が無料になる契約のことです。物件によって、1~2ヶ月間程度の家賃が無料になることがあります。
■翌月分賃料を初期費用から外してもらえるか交渉する
⇒月初に入居することで、翌月分賃料は初期費用に含まれないケースがあります。金銭的に余裕がない時は不動産会社に支払いタイミングを調整できるか相談してみると良いでしょう。
その他の費用
そして、忘れてはいけないのが、賃貸契約時の初期費用以外にも「引っ越し費用」「家具・家電購入費用」が発生します。
初めての一人暮らしの場合は家具家電の購入費用も高額になりやすいため、その他の費用がどのくらいになるか、事前にリサーチしておくと予算も組みやすいです◎
また、引っ越し業者の費用も時期によって異なります。料金が高い時期(繁忙期)2月~4月と安い時期(通常期)5月~1月がありますので、引っ越し時期を自分で決められる方は引っ越しオフシーズンを選ぶこともおすすめです!
物件探しは不動産カエルまで
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「借りたい」「貸したい」どちらも大歓迎ですので、お気軽にご相談ください!

