契約解除の対象!?賃貸物件でのNG行為

2025.5.23

賃貸物件を契約する際には、賃貸借契約が必ず行われます。この時の賃貸借契約書については宅地建物取引が読み上げる義務が無いとされていますが、賃貸借契約書内にあるの契約約款には、【契約中の禁止事項】が取り上げられていて、ここは重要な箇所の一つと言えます。

 

物件によって【禁止事項】の内容は異なりますが、アパートやマンションなどの集合住宅には複数の住人が居住しているため、気持ちよく生活を送ることができるように最低限のルールは守らなければいけません。

 

今回は、一般的に賃貸物件で禁止されている「よくあるNG行為」と「見落としがちなNG行為」をご紹介します。ぜひご覧ください!

 

 

よくある禁止事項

さて、まずは「一般的なNG行為」をご紹介していきます。ご存知の方も多い一般的な内容になりますが、詳しく見ていきましょう。

 

■無断転貸(又貸し)

基本中の基本であり、ほとんどの物件で禁止されています。転貸とは、借主が大家さんに無断で第三者に部屋を貸してしまうことをいいます。他にも、退去手続きをしないまま自分は別の場所に住み、代わりに友人や兄妹に部屋を貸す行為も禁止されています。

 

契約者本人は悪気があって貸していないとしても、賃貸物件ではオーナー様が認めない限り第三者に転貸(又貸し)はできません。

 

 

■ペット飼育禁止

傷・汚れなどの汚損被害や、鳴き声による騒音トラブルを防ぐために、ペットの飼育が禁止されている賃貸物件は数多くあります。

ペット禁止の物件では、一時的にペットを預かることや、来客時のペットの連れ込みも禁止されていることが多いです。

 

■ピアノなど楽器演奏

騒音トラブルに発展する恐れがあるため、楽器は禁止されている物件が多いです。

楽器演奏が可能な場合でも、時間帯に制限があったり、ルールが設けられていることもありますので事前に確認しましょう。

 

■大規模な模様替え

無断で壁紙を張り替えたり、床の張り替えなど大規模な模様替えをすることはNGです。

また、費用を自分で負担するからといって、設備(キッチンなど)を自分好みにリフォームすることはできません。設備は大家さんの所有物ですので必ず大家さんの許可が必要となります。

 

■居住目的以外での使用

管理会社へ相談せずに、借りている部屋を事務所や店舗、営業所として使用することは違反です。住民ではない不特定多数の人が頻繁に出入りすることは防犯面やセキュリティ面でも、他の住民へ迷惑がかかる行為となります。

 

 

 

あまり知られていない禁止事項

続いて、あまり知られていないNG行為をご紹介していきます。知らずに違反してしまっている人もいるかもしれません。

 

■ベランダの手すりに布団を干す

物件によって、ベランダの手すりに布団を引っ掛けて干すという行為が禁止されていることがあります。理由はさまざまで、景観の問題から布団干しができないことや、落下防止による事故を防ぐために禁止されていることがあります。

 

■ベランダでバーベキュー

1階のお部屋で専用庭があったり、バルコニーが広かったとしても、賃貸アパート(マンション)でバーベキューは原則できません。

専用庭やバルコニーは共用部の扱いになるので、たとえ明確に「バーベキュー禁止」とルールが定められていなくても、においや煙、騒音等、近隣住民の迷惑となる行為はNGです。

 

■石油(灯油)ストーブの使用

冬の暖房器具といえば、エアコンではなくストーブを使用する人もいます。ですが、賃貸物件では、火災リスク、結露、一酸化炭素中毒の危険性などから、灯油を使用する石油ストーブは使用禁止が多いです。

 

禁止と知らずに使ったことがある人もいるかもしれませんが、禁止されている石油ストーブを使って事故が発生すれば、善管注意義務の責任を問われる可能性がありますので気をつけてください。

 

■無断で居住人数を増やす

結婚や同棲で同居する人数が増えるときは必ず管理会社に確認するようにしましょう。勝手に同居をしてしまうと、契約違反で強制退去となってしまう可能性もあります。

 

もともと2人で入居していて子どもが生まれる場合も、大家さんや管理会社への報告が必要です。勝手に判断せずに、居住人数が変わる場合は大家さん(または管理会社)の承諾を得るようにしましょう◎

 

 

まとめ

今回ご紹介したケースのように、集合住宅には複数の住人が住んでいるため、お互いが気持ち良く暮らせるように、やってはいけないことや共用部分での注意点などが定められています。

 

どのような禁止事項が定められているかは契約内容によりますが、入居者さんが守るべきルールであるため、しっかりと内容を理解しておくことが大切です!

 

禁止事項に違反してしまった場合、軽微な違反は注意で済むこともありますが、室内の汚損や破損があれば修繕費を請求される場合もあります。さらに、他の入居者さんへの影響が大きいと強制退去になるケースもありますので、万が一禁止事項に該当する恐れがあると気づいたときには、速やかに行動を改めるようにしましょう。

 

そして、まずはトラブルを未然に防ぐためにも、契約内容をしっかりと確認することが大切です◎

 

 

 

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