自宅リフォーム中の仮住まいはどうする?短期賃貸はできるのか?
2025.5.15
住宅の建て替えやリフォームの工事中は「仮住まい」が必要になってきますよね。ただ、賃貸物件の場合は「短期間でも借りれる物件」は多くありません。
実際に、当社でも 「自宅を建て替えるので半年間の仮住まいを探したい」 などのご相談をお受けすることがありますが、空室の賃貸物件が見つかっても「短期」だとお断りされてしまい、なかなか条件に合う物件が決まらないケースもあります。
仮住まいに暮らすということは頻繁に経験することではないため、分からないことが多くて不安になる方も多くいらしゃるのではないでしょうか。そこで、今回は「仮住まい探し」で知っておきたいポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
仮住まいが見つからない理由
まず、リフォームの際の仮住まい期間は工事内容にもよりますが短くて1カ月ほど、立て替えは通常半年、長ければ1年以上かかる場合もあります。一般的な賃貸物件は基本的に2年契約が多いため、短期入居を前提とした契約は断られるケースが大半です。
なぜ短期契約は断られるのかというと、賃貸物件は、入居者が入れ替わるたびにハウスクリーニングなどを実施しなければならないため、退去のたびに時間と手間がかかることを考えると大家さんは長く住んでくれる人を望むからです。
なので、仮住まいの賃貸物件を探すときは「そもそも短期契約の物件は少ない」ということを把握しておきましょう!
物件探しの前に希望条件を整理しよう!
仮住まいの賃貸物件を見つけることは簡単じゃない上に、条件があるとさらに難航します。ここでは、よくあるケースを見ていましょう。
「子供の学区内で探したい」
小中学校に通うようなお子さんがいる場合、通学を考え『仮住まいは学区内で探したい』と希望する方が多いです。学区を優先する場合、エリアが絞られると仮住まい探しはなかなか難易度が高くなるので、部屋の広さなど、その他の条件は妥協することも検討する必要があります。
物件探しを円滑に進めるためにも、学区とその他条件の優先順位をつけて整理しておいたり、エリアはこのくらいまでなら広げてもOKとか、事前に家族間で話し合い決めておくとスムーズです!
「ペットがいるのでペット可の物件を探したい」
短期契約に限らず、ペット可の賃貸物件は数が少なく、ペットを飼育できる場合でもペットの種類(犬OK、猫NGなど)や大きさに制限がかかることもよくあります。
また、通常の短期契約よりも費用がかかることが多く、「犬の飼育は敷金追加1カ月」「猫の飼育は敷金追加2カ月」のように、敷金や礼金が上乗せになることも多いです。このような場合、敷金については退去時の取り扱いについて事前に明確にしておきましょう!
仮住まいの選択肢
仮住まい先にはいくつか選択肢がありますので、その種類と特徴をご紹介していきます。
■賃貸物件
近くに実家がない場合は賃貸住宅を選ぶ人がほとんどです。ただし、冒頭でもお伝えした通り、短期契約では条件に合う物件を見つけるのは困難な場合もあります。
もし近くにあれば、公共の賃貸住宅である「UR賃貸」をあたってみるのも一つの方法です。短期賃貸専門というわけではありませんが、入居期間に縛りがないため短期間でも借りられる場合があります。UR賃貸だと礼金や仲介手数料が不要なため、一般的な賃貸物件よりも初期費用が抑えられます。
ただし、エリアが限定されていて人気も高いため、空室が見つからない可能性もあります。一般的な賃貸の短期契約を希望する場合は、そのエリアに詳しい地元の不動産に相談するのがおすすめです。
続いて、賃貸物件の他には以下の仮住まい先も候補となるかもしれません。
■実家
仮住まいの第一候補は “実家に帰る” です。ご夫婦いずれかの実家が近ければ、仮住まいの第1候補となるでしょう。家具や家電もそろっているので、持ち込むものも少なくて済みます。
また、「荷物だけ置かせてもらう」「夫と妻それぞれの実家に別々に仮住まいする」「ペットだけ預かってもらう」など、実家さえ許可してくれれば色々な活用方法があります。
■ホテル
1週間程度のリフォームならホテルを利用する方法もあります。ただし、ペットの受け入れが難しかったり、仮住まい期間や費用を考慮して決めるのが賢明です。
■ウィークリー・マンスリーマンション
ウィークリーであれば1週間単位で、マンスリーは1カ月単位で契約できるため、短期利用には便利です。
家具家電が備え付けられていることが多い点もメリットですが、単身向けの物件が多く、ファミリータイプの物件を近くで見つけるのが難しいというデメリットもあります。
仮住まい先に賃貸物件を選ぶ注意点
最後に仮住まい探しで注意したいポイントを見ておきましょう!
■初期費用がかかる
賃貸物件を仮住まい先として選ぶ場合は、敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用が必要です。物件によって異なりますが、支払う目安は家賃の4~6カ月分に相当します。
■引っ越し費用は2回分
仮住まいの際の引っ越しは、旧居→仮住まい、仮住まい→新居の、計2回かかります。コストを安く抑えるには、できるだけ荷物を減らしたり、春の引っ越しシーズンを避けるなどの工夫が必要です。
■短期解約違約金がかかる
一般的に賃貸物件の契約期間は2年が基本となりますので、短期間で解約する場合は賃料の1~2カ月程度の違約金が発生することがあります。
■契約期間は余裕をもつ
リフォームや建て替えの工事は予定通りに進まないことがあり、工期が延びることもあります。そのため、賃貸の契約期間は余裕をもって設定するか、いざというときは契約期間を延ばせるか事前に確認しておくと安心です。
まとめ
仮住まい探しは「ペットを飼っている」「子どもの学区問題」など条件が増えるほど困難になります。仮住まい期間が半年~1年程度だとしても、仮住まい生活をできるだけ快適に過ごしたいものですよね。
全てが希望通りの物件を見つけることはなかなか難しく、物件探しでは「何なら諦められるか」とか、「これは譲れないか」とか、条件面を整理しておくことが大切です◎
不動産選びでは、地域の不動産会社に一度相談してみることをおすすめします。地域にある不動産なら、大家さんと長年の付き合いがあることも多く、短期契約でも物件を紹介してもらえるかもしれません。
不動産カエルも、長年にわたり地域密着で営業してきたノウハウを活かし、お客様のお部屋探しをサポートいたします!ぜひお困りの際にはご相談ください!