高齢者は賃貸を借りられないって本当?
2025.8.4
高齢者のお部屋探しでは、「なかなか審査に通らない」ことも少なくありません。高齢者は賃貸物件を借りられないわけではありませんが、入居審査に通らないケースが多いのも事実です。
今回は、その理由と、借りるための方法についてご紹介していきます。ぜひご覧ください!
賃貸を借りることが難しい理由
―事故や孤独死の不安
高齢者の場合、不慮の事故や突然の体調不良が原因で万が一のことが起きてしまう可能性は高くなります。入居時には元気だとしても、先々のリスクヘッジのために入居を断られることもあります。
とくに、高齢者の一人暮らしの場合はもしもの時に周囲が気づけばすぐに発見できますが、気づかなかった場合は長時間放置されてしまう可能性が高いです。そのため、高齢者はなかなか入居が決まらないケースが多いです。
―金銭面の不安
健康面だけでなく、「家賃を安定して払えるか分からない」という金銭面の不安も入居を敬遠される要因となります。定年退職後で仕事をしていないため、年金で生活されている方も珍しくありません。
何らかの形で仕事を続けていたり、十分な預貯金があると審査において有利に働くこともありますが、収入源が年金のみの場合は、家賃を払い続けられない可能性があるとして断られることもあるでしょう。
借りにくくなるのは何歳から?
実際のところ、入居希望者が60代と70代とでは審査の通りやすさが大きく変わってきます。ただし、「70代になると絶対に借りれない」というわけではなく、物件オーナー様の判断による部分も大きいです。
例えば、入居審査に通過できるのが60代では約50%だとしたら、70代になると20%くらいにまで下がります。ひとつの傾向として、年齢が高くなればなるほど「断られやすくなる」という点には注意が必要です。
また、実際ご高齢のお客様のお部屋探しでは、身体的な負担を減らすために「階段の上り下りがない1階」を希望される方が多くいらっしゃいますが、そもそも条件に合う物件が見つからない、なんてこともあります。
もし、老後の生活に備えて引越しを検討している場合は、50代~60代くらいのタイミングがおすすめです。
賃貸物件を借りるための方法
―健康面・金銭面の不安がないことを示す
年齢を重ねていくと、健康面に問題がないと示すことが大切です。また、オーナー様は家賃滞納を懸念しているため、金銭面に不安がないことを伝えるのは有効な手段です。
具体的には、以下の点を伝えてみるのもおすすめです。
■家族やケアマネジャーのサポートを受けられると伝える
■年金額・預貯金額の証明ができるものを提示する
オーナー様が高齢者の入居に消極的になるのは、孤独死や家賃滞納などのトラブルを避けたいからなので、その心配を解消できれば前向きに検討してもらえる可能性があります◎
―連帯保証人をつける
万が一家賃が払えなくなったときに備えて、連帯保証人を立てると審査に通りやすくなります。連帯保証人は「友人でも可能」としている場合もありますが、オーナー様によっては「親族が連帯保証人になること」を条件としていることもあります。
また、親族が物件の近くに住んでいたり、普段から行き来しているような親族がいる場合はなお良いです。急な体調不良などのトラブルにもすぐに親族が駆けつけてくれる安心感があり、問題が起きた時にもスムーズに対応を進められるため、オーナー様としてもプラス要因となるでしょう。
お部屋探しでお困りの方は不動産カエルまで!
60歳以上になると、定年退職を迎える年齢で収入が不安定になること、高齢になり健康面での不安が大きくなることが理由で賃貸物件への入居が厳しくなっているのが現状です。しかし、絶対に部屋を借りられないというわけではありません。
最近では、高齢者の暮らしを見守るサービスを打ち出している物件も増えてきています。このような、見守りサービスを利用することで、難しい条件の高齢者の方でも実際にご入居いただけたケースもございますので、お困りの方はぜひご相談ください!