「古家付き土地」「更地渡し」どちらがいいの?
2024.9.14
相続した家など築年数の古い家が建っている土地を売却するとき、
「古家を残したほうが良いのか」「建物は解体して更地にしたほうが良いのか」悩まれる方が多くいらっしゃいます。
今回は、2つの売り方を比較して、それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう!
古家付き土地とは?
古家付き土地とは、その名の通り古い家が建っている土地のことをいいます。
建物に資産価値はなく、土地のみの価格として売る方法です。
「中古住宅と何が違うの?」と疑問を持つ人も多いかと思いますが、
木造住宅の資産価値は築20年を越えるとほとんどゼロになってしまう(土地の価値だけで売却額が決まる)ケースが多いです。
具体的な耐用年数は、木造住宅が22年以上となっています。
最近はリフォームをして住み続けるケースもありますので、
どのような方法で売り出すかは売主の意向や建物の状態で決定します。
更地渡しとは?
更地渡しとは、売却の際に建物を取り壊して土地のみの状態で買主に引き渡すことです。
売却手続きは建物がある状態で進め、売買契約を交わしたあと、更地にして引き渡すという流れが一般的です。
では、ここから、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
古家付き土地のメリット
■解体費用がかからない
建物を取り壊して更地にしてから売却する場合は高額な費用がかかりますが、古家付き土地だと解体費用をかけることなく売却できます。
■固定資産税を安く抑えられる
建物が残っている土地には「住宅用地の軽減措置特例」が適用されるため、土地にかかる固定資産税が軽減されます。
古家付き土地のデメリット
■売却費用が安くなりやすい
古家付き土地は買主が解体費を負担することになるため、解体費用分の値引きを交渉される可能性があります。
結果的に、想定していた売却価格より安くなってしまうこともあるでしょう。
■売却に時間がかかることも
土地を探している人にとって、解体費用が買主負担になってしまうことは購入に踏み切るハードルが上がります。
また、建物が古すぎると印象が良くなく、新たに建築するイメージが付きにくくなることもあります。
更地渡しのメリット
■売却までスムーズに進みやすい
新築を建てる予定の人にとっては、土地の形や大きさをイメージしやすく、工事もすぐに進めることができるなど、
更地渡しの方が買主側のメリットが多く、売却がスムーズに進む傾向があります。
■売却が決まってから解体工事ができる
いざ解体工事を行っても、買主が見つかっていない状況だと売主側の負担が大きくなります。
更地渡しの場合は、買主が決定してから解体工事を進めることができるので、解体費用が無駄になる心配もありません。
更地渡しのデメリット
■解体費用がかかる
古家付きの状態から更地にするための解体費用は売主負担となります。
古くから利用されている土地では、解体工事で地中埋蔵物が見つかる可能性もあり、
埋蔵物が発見された場合は追加工事の費用が発生します。
■固定資産税がかかる
更地には特例措置が適用されないため、売却前に解体すると多額の固定資産税が課税されます。
せっかく解体しても売れないと、売主の負担が大きくなってしまうのはデメリットですよね。
迷ったときはプロにご相談を!
古い空き家を所有している場合、どちらの方法で売却するかご相談をいただくことがあります。
古家付き土地と更地のどちらで売却すべきか、判断が難しいですよね。
そんなときは、売却実績が豊富な不動産会社に相談するのがおすすめです!
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